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未成年でもお金を借りる手段は存在する?17歳以下や高校生がお金を得る方法を紹介

未成年がお金を借りる方法

未成年がお金を借りられる手段はなく、成人しか借り入れできないと考えている人も多いでしょう。

「どうしてもお金が必要になったら親に頼むか違法な手段しかない?」と思われがちですが、実は未成年が法律の範囲内でお金を借りる手段もあります。

ここでは未成年がお金を借りるために必要な条件や、借りる以外にお金を得る方法を詳しく解説。

SNS上での見知らぬ人との取引やグレーな方法は利用せず、安全にお金の悩みを解決しましょう。

Contents

未成年がお金を借りるには?17歳以下や高校生は親や知人に頼るしかない

未成年がお金を借りるための年齢条件は、低くても高校卒業以上としている場合がほとんどです。

成人年齢の引き下げに伴い、18歳以上から借り入れできるカードローンも増えてはいますが、17歳以下の未成年は対象となっていません。

高校生や17歳以下でお金を借りるのは極めて厳しく、もしバイトにも行けずお金が足りなくて困っているなら親や知人に頼るのが一番早いです。

もし知人がお金を貸してくれることになったら、こちらから借用書を用意して借りた額と返す額、返済期日などを明記して認識を共有しましょう。

借用書を自分と相手でそれぞれ保管しておけば、記憶違いなどによるトラブルも起きにくいです。

お金が借りられない未成年が現金を手に入れる方法とは?

ここまで読むと、やはりお金を借りるのは難しそうと判断する人も少なくないでしょう。

では、借りずにお金を手に入れるにはどのような方法があるのでしょうか。

安全で、責任を持って行動すれば誰にも迷惑がかからない方法を紹介します。

フリマアプリやオークションで不要品を売却する

フリマアプリやネットオークションは、未成年でも会員登録時に親権者の同意が得られていれば利用可能です。

服や雑貨、キャラクターグッズなど売れる物は多く、利用にあたって親の理解が得やすいので隠す必要もありません。

気軽にお金を得られる手段ではありますが、アイテムの発送や購入者とのやりとりにおいて「未成年だから」の言い訳は通用しないので、常識的で誠意ある対応を心がけましょう。

リサイクルショップで売却すれば即日現金が手に入れられる

リサイクルショップは、質屋と同じ条例が適用されます。

少なくとも18歳未満だと、保護者の同意や同伴なしで買い取りは利用できない点に注意しましょう。

全国チェーンのお店だと、例えばブックオフ系列やセカンドストリートは親の同伴が必要なのは18歳未満としています。

単価は低くても売ればその場ですぐ現金を手に入れられるので、少しでも手元のお金を早く増やしたい場合におすすめです。

日雇いバイトで働いてお金を稼ぐのが確実

未成年で一時的にお金がない場合、日雇いや短期バイトでお金を稼ぐのが手っ取り早くお金を得る手段になります。

働いた分だけ確実にお金が手に入るので、目標額を目指しやすいのもメリットです。

「10万円借りたい」のように必要な金額が明確な人は、むやみに金融機関から借りるよりも、日雇いのバイトでコツコツ貯めたほうが延滞するリスクもありません。

18歳以上であれば派遣会社にも登録できてバイトを探しやすい一方、高校生の年代だと登録不可能な会社も。

もし派遣で単発バイトを考えているなら、フルキャストは16歳以上で登録可能としているので高校生でも働けます。

日雇いバイトといえば力仕事系のイメージがありますが、倉庫内のピッキングや仕分け、イベントスタッフなど職種はさまざまです。

お金に困ったら、まずは日雇いですぐに働けるバイトがないか探してみましょう。

ただし、SNS上で募集している条件が良すぎるバイトは、犯罪トラブルに巻き込まれる可能性が高く要注意です。

クラウドソーシングで隙間時間を使ってコツコツ稼ぐ

パソコンやスマホがあるだけで仕事ができるクラウドソーシングは、通学時間のようなちょっとした時間でお金が稼げます。

クラウドソーシング会社はクラウドワークスやランサーズが有名所で、どちらも年齢制限は18歳以上です。

そこで気軽にお金を稼ぐなら「タスク」と呼ばれる単発作業の仕事が向いています。

1件あたりの報酬は少ないですが、スキマ時間でコツコツ稼ぎたい人にはぴったりです。

また、作文や創作小説を書くのが好き、イラストが描ける、相談にのるのが得意など、独自性のある特技をココナラのようなスキルマーケットで出品する手もあります。

ココナラは年齢制限がないので、高校生や中学生でも親の同意を得て登録可能です。

どちらも場所を選ばす自分のペースで仕事ができ、バイト代わりに収入を得る手段として確立するのもおすすめです。

生活が困窮しているときは生活保護も検討しよう

もし生活そのものが困窮していて住むところや食べるものにも困っているのなら、生活保護の申請も考えてみましょう。

生活保護には年齢制限はなく、未成年だと働けない理由が明確で親の扶養が受けられないと判断されたら受給ができます。

18歳以下でも親とは絶縁状態で援助は見込めない、保護施設にも入所できないとなると審査次第で受給可能です。

ただし、大学に通いながら生活保護を受給することは原則認められていません。

生活保護は、あくまで最低限の生活をおくるためのセーフティーネットと考えておきましょう。

生活保護の申請は自治体の福祉事務所で行えるので、対象になりそうな人は一度相談しに行ってみてください。

未成年がお金を借りるときにやってはいけないこととは?

未成年はお金を借りる手段が限られていますが、SNSやネットでは簡単にお金を借りられるとする情報も溢れています。

ただし、甘い話には必ず裏があるもので、場合によっては犯罪トラブルに発展してしまう場合も。

一見手軽で自分のことを助けてくれそうな話でも、まずは疑って冷静に考えてみましょう。

特に注意が必要なケースは以下の3つです。

SNSや掲示板の個人間融資は利用してはいけない

Twitterや掲示板などに、お金に困っている人に向けて「即日融資します」「お金を貸します」「相談にのります」と個人的に連絡するよう呼びかけている投稿があります。

個人間融資と自ら名乗っている場合も含め、お金の貸し借りの契約を勧誘すること自体が違法行為です。

たとえお金の貸し借り自体はスムーズに行えても、個人情報を悪用されて犯罪に巻き込まれる可能性もあります。

事業としてお金を貸すには貸金業者として登録を受けなければならないので、知らないところからお金を借りるなら登録業者かどうかの確認をしましょう。

確認は金融庁の登録貸金業者情報検索サービスから行えます。

また、登録業者として嘘の登録番号を記載する悪質業者もいるので、金融庁の注意喚起ページで公表されている会社名もあわせてチェックしてみてください。

お金が借りられなくても闇金に頼ってはいけない

闇金といえば電柱などに貼られたチラシを想像するかもしれませんが、今はネット上でも勧誘を行い闇金とは思えないホームページを持っている場合もあります。

闇金は無許可でお金を貸す業者で、「審査なし」「ブラックOK」などお金を借りられないような人にも貸すと宣伝しているのが特徴です。

中には異常に低い金利を提示している業者もありますが、年利ではなく月利で表示していることもあります。

例えば、年利18%は消費者金融で借りる際の一般的な金利で、10万円を1年間借り続けると1万8,000円の金利手数料がかかります。

一方、月利4%は一見低金利に見えますが、毎月4%なので1年に換算すると48%、同様の条件で4万8,000円の金利手数料となり法外な高金利です。

簡易的な計算なので実際の数字はもっと複雑ですが、闇金は平気でこれ以上の高金利で貸し付けてきます。

返済できなければ自分だけでなく家族にも嫌がらせがおよび、詐欺の出し子として犯罪に加担させられるケースも。

このように、闇金にはリスクしかないので絶対に利用してはいけません。

闇金かどうか判断がつかない場合は、先ほど紹介した金融庁ホームページのほか、日本貸金業協会のヤミ金(悪質業者)の検索も利用して慎重に行動しましょう。

クレジットカードの現金化は大きなリスクがある

お金を借りるのでなく、クレジットカードで買い物をして現金を得るのが「現金化」です。

専用業者を利用する場合は、数百円程度の物をクレジットカードを利用して数万円で買い、手数料を引いた額の現金をキャシュバックで得ます。

また、パソコンやスマホなど高額商品を自分で買い、買取業者に買い取ってもらって現金を得る方法も。

法律で禁止はされてはいませんが、クレジットカードの利用規約で換金目的の買い物は禁止しているので、カード利用停止・強制解約の可能性があります。

強制解約されると、今後数年間はスマホを月々払いで購入できなかったり、新規クレジットカードの申し込みで審査落ちする可能性が高くなる点にも注意が必要です。

なにより、現金化で得たお金がクレジットカード利用額を上回ることはまずありません。

損額が大きいだけでなく、1〜2カ月先に待つ多額の支払いに苦しんだり今後の生活が不便になったりとリスクが大きい方法です。

未成年がお金を借りるときは年齢と状況に応じた借り方をしよう

未成年とはいっても、18歳以上で収入があればクレジットカードのキャッシング枠を使う、学生ローンを利用するなどしてお金を借りる手段はあります。

ただし、高校生や17歳でお金を貸してくれるところはまずないと考えてよいでしょう。

20歳未満でお金が必要なら、働いてお金を得るのが一番早い解決方法です。

もし学費など学業関係で多額のお金が必要なら奨学金を、生活そのものに困っているのなら生活保護を検討してください。

個人間融資や闇金を頼ると取り返しがつかないことになるので、どんな状況であっても絶対に利用してはいけません。

なお、民法の改正により2022年4月からは18歳以上が成年となり、カードローン契約なども対象年齢が引き下げられる可能性があります。

どうしてもお金を借りたい人は、選択肢が広がるまでバイトを増やすなどして待つのも一つの手段です。

18歳以上の新成人になればお金を借りる手段はある

「申し込みは20歳以上」の表記が目立つなか、18歳や19歳だとお金を借りる手段は決して少なくはありません。

クレジットカードのキャッシング枠や学生ローンの利用なら、満たすべき条件もそれほど多くなく申し込みやすいです。

対象者限定の手段も含め、ここでは1つずつ申込方法や条件を確認してみます。

クレジットカードのキャッシング枠の審査を受けてみる

クレジットカード作成の年齢条件は、高校生を除く18歳以上からとなっているものが多いです。

ただし、申し込んだからといって必ず作れるわけではなく、カード会社ごとに所定の審査があります。

クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があり、お金を借りられるのはキャッシング枠です。

申込時に設定するか、カード作成後にマイページなどからキャッシング枠の申請を行い、審査に通過すると枠を得られます。

未成年の場合は返済能力は未知数なので、キャッシング枠が得られたとしても数万円と低めに設定される人がほとんどです。

審査通過のためには自分自身の収入が必要ですが、会社員でなくてもアルバイトでお金を借りることができる人も多くいます。

学生ローンなら親にバレずに借りられる可能性あり

親に見つからずにお金を借りたい未成年には、学生ローンがおすすめです。

CMでよく見る、大手消費者金融の申込条件は年齢20歳以上となっていますが、一部の大手消費者金融や中小の消費者金融が運営する学生ローンには未成年でも借入可能な業者があります。

申し込み条件を高卒以上で現在学生(予備校や専門学校も含む)とする「カレッヂ」や、満18歳以上の学生とする「フレンド田(DEN)」は、18歳以上が申し込める学生ローンの代表的存在です。

このうちカレッヂは親の同意が必要なく、審査時にバイト先や自宅に身元確認の電話はしないとしているので、親にバレずに申し込みできます。

なお、どの学生ローンでもアルバイトなどの定期収入がなければ申し込みできないので、仕送りのみで生活している人は利用できません。

内定者ローンは就職先が決まっている人専用ローン

すでに就活を終えて内定をもらっている人向けに、内定者ローンを取り扱っている金融機関があります。

年齢制限は金融機関によって違いますが、満18歳以上とするところも少なくありません。

内定者ローンはローカル金融機関が取り扱う事が多く、居住地域や就職先企業の所在地によって対象者が限定されます。

例えば静岡ろうきんの就職内定者応援ローンは、静岡県内に居住または静岡県内の企業への内定が決まった新卒内定者が対象です。

地域が限定される点でやや不便さはあるものの、本格的に返済を始めるのは初任給をもらってからと余裕のある返済計画が立てられます。

奨学金は学費で困っているときに利用しよう

学費を借りる手段として、最も認知度が高いのが日本学生支援機構が取り扱う奨学金です。

通常、返済不要の給付奨学金は毎年春と秋に、返済が必要な貸与奨学金は毎年春に募集がかかります。

家計の急変に対応する随時採用の奨学金もあり、家計急変採用の給付奨学金(返済不要・対象校のみ)や緊急・応急採用の貸与奨学金(返済が必要)があるので、募集時期ではないからと諦めるのはまだ早いです。

このほかに、学校や大学、自治体にも独自の奨学金制度があるのでこちらもチェックしましょう。

日本学生支援機構のサイト内にある大学・地方公共団体等が行う奨学金制度から探したい条件で検索できるので、ぜひ利用してみてください。

ゆうちょの自動貸付であれば年齢制限がない

ゆうちょ銀行でお金を借りる方法である「貯金担保自動貸付け」は、年齢制限無しで借入方法です。

担保とは返済できなかった場合の保証のことで、貯金担保とは未返済分を貯金から補う仕組みです。

もし踏み倒されてもゆうちょ側は損しないので、利用にあたって審査や年齢制限が無いのですが、通常利用する普通預金口座の貯金は担保にできません。

このサービスを利用するには担保定額貯金や担保定期貯金をしている必要があり、借入額の上限は預入金額の90%以内です。

新規で申し込むにしても担保として貯金できるお金が必要なので、急ぎでお金が必要な場合この方法は選択肢に入りません。

質屋は親が同行すれば利用可能なケースもある

質屋でお金を借りる方法として、ブランド物などを質に入れる手がありますが、未成年の質屋利用は制限される場合がほとんどです。

特に18歳未満だと、各自治体が定める「青少年保護育成条例」で古着やブランド品、貴金属の質入れ・買い取りが禁止されています。

18歳や19歳だと法律の縛りはありませんが、多くの質屋で利用可能な年齢を20歳以上としています。

ただし、完全に買い取り不可能なわけではなく保護者の代行や同行、同意書の提出などで利用可能な場合も。

18歳未満は親にバレずに質入れはできませんが、18歳以上ならお店ごとの年齢制限や質入れルールを事前に確認して、利用可能な質屋を探してみましょう。

フリーターであれば給料の前借りをお願いしてみる

給料の前借りというのは、その日までに働いた分を給料日より前に受け取ることです。

現時点で働いた分の賃金を前倒しで受け取るので、当然ですが返す必要はありません。

給料の前借りはについては労働基準法にも定めがあり、非常時払について定める25条に以下のような記述があります。

使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合の費用に充てるために請求する場合においては、支払期日前であつても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。

引用元:e-GOV

これに加え、労働基準法施行規則第9条では、上記の「非常の場合」を以下のように定義しています。

法第二十五条に規定する非常の場合は、次に掲げるものとする。
一 労働者の収入によつて生計を維持する者が出産し、疾病にかかり、又は災害をうけた場合
二 労働者又はその収入によつて生計を維持する者が結婚し、又は死亡した場合
三 労働者又はその収入によつて生計を維持する者がやむを得ない事由により一週間以上にわたつて帰郷する場合

引用元:e-GOV

つまり、出産や病気、災害、冠婚葬祭、やむを得ない事情で1週間帰郷などが法律的に給料の前借りが可能な理由となります。

そのほか、会社によっては前借りや前給を制度化しているところもあるので、会社の規則について調べてみると良いでしょう。

柔軟な対応をしてくれそうな勤務先なら、上司に掛け合ってみるのも一つの手段です。

未成年が消費者金融でお金を借りられない理由とは?

大手消費者金融のカードローンは、ほとんどが申込条件に20歳以上とあり未成年は審査にすら進めません。

貸金業法には貸付できる年齢について特に定めはありませんが、問題は未成年の契約は無効化できる点にあります。

これは民法第5条に定められたもので、未成年が親権者の同意を得ずに結んだ契約は取り消しできるというもの。

例えば、未成年が消費者金融と契約して借りた10万円を全額使ってしまっても、契約取り消しをすれば返済義務が無くなります。

消費者金融側からすると未成年にお金を貸すと貸し倒れリスクが高く、民法のもと契約そのものが無効になるので、未成年は対象外とするところが大半です。

ただし、書類を偽造して申し込むなど業者側を騙して契約した場合、契約取り消しの対象外となり返済義務は残ります。

詐欺罪にも問われかねないので、お金がないからと書類を偽造するのは絶対にやめましょう。

未成年でも既婚者で社会人として働いているなら審査対象となる

未成年でも、結婚すると成人として扱うとする民法の制度があります。

結婚していれば18歳や19歳でも成人とみなされるので、安定した収入を得ていればカードローンの審査対象となる場合もあるのです。

ただし、少なくとも大手消費者金融では「成人」ではなく「18歳以上」と申込条件が明確にされているので、審査通過は厳しいと見てよいでしょう。

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